フローレンス原人から遺伝子を考える |
投稿:橋口 俊則 |
インドネシアのフローレンス島で、人類の特徴を持ちながら、身長が1mほどしかない奇妙な骨が発掘され、科学雑誌「ネイチャー」に発表された・・・こんな書き出しで始まり、この原人を見に行き、映像におさめた人がいます。 あの、「ダーウィンが来た!」のNHKエンタープライス、エグゼクティブ・プロデューサーの岡部聡さんです。このことを文藝春秋社から2021年4月発刊された「誰かに話したくなる摩訶不思議な生きものたち」に世界中の生き物を危険と隣り合わせで映像にした物語をエッセイ風に書かれています。非常に面白い。 フローレンス原人の項で、新型コロナウィルスに対する耐性が、人種によって違うことが、これまた2020年10月に「ネイチャー」に発表された論文で、ヨーロッパ7の人々が重症化しやすいのは、ネアンデルタール人の遺伝子を多く持っているからだという研究の紹介がありました。著者の岡部聡さんは研究者のように文献を読みこなしているなあと感心もします。
新型コロナウィルス感染が流行してきた当初、iPSの研究でノーベル賞をもらった山中伸弥教授が、日本人に感染者が少ない理由のひとつに「ファクターX」があると言われていたのを思い出しました。
山中伸弥教授はすでにこの研究結果をを予測していたのかな・・・と思っています。これまた、すごい! |
2021年9月14日(火) |
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