台風の接近で、なぜ体調が乱れるの?どうしたら改善できるの? |
投稿:橋口 俊則 |
台風14号は偏西風と太平洋高気圧の影響で日本を縦断しそうです。大牟田でも午後から風が強くなり、当院のデイケアも早めに終了して、利用者さん達を安全に送迎しました。 台風が近づくと、頭痛、肩こりがあらわれたり、だるさ、めまい、そして息切れなどの悪化など体調が乱れる人が増えて、外来診療の中でも患者さんの訴えが多くなりますね。 なぜでしょうか。 理由の一つとして、台風が接近すると気圧が下がり、空気中の酸素量も少なくなりますと、この少ない酸素量に対応するために自律神経が働き、内臓の血管、気管支の副交感神経が優位になって、この結果、呼吸数や心拍数が減少する方向に傾いてエネルギー消費を抑えようとします。 これに伴って、だるさだったり、やる気が出なくなって、抑うつ傾向になりやすく、憂鬱になると言えます。血管は拡張して、血圧が低下する、それで肩こり、めまいが起こることもあります。そして、気管支は逆に収縮して、気管支喘息などせき込み、喘鳴が出たり、COPDは痰がからみ易くなります。 ではこのような不調から出するにはどうすればいいでしょうか。そうです。交感神経を優位にすることが大切です。日常的には、濃ゆくて、熱めのお茶やコーヒーを飲んだり、皮膚の乾布摩擦や水をかぶったり(足だけでもOK)することが大切と言われています。 米の山病院小児科の田島先生は喘息の子供たちとその親御さんにいつも、水かぶりを勧めていますよ。なるほど、なるほど。 |
2021年9月17日(金) |
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