20年ぶりの「過労死」認定基準の改正はまだまだ不十分でしょうね |
投稿:橋口 俊則 |
厚生労働省は、9月14日にいわゆる「過労死」認定基準の改定(基発0914号)を行いました。 厚生労働省も前回の改定から20年経過する中で、働き方の多様性や職場環境の変化と最新の医学的知見を踏まえて改正したと説明しています。 そもそも「過労死」という言葉は、「KAROUSI」と国際的にも通じる労働衛生の術語です。 「過労死」を新たに生み出さないように運動をしてきた患者・遺族の会、弁護士、労働衛生・臨床医学研究者らはこれまでもハードルが高すぎる認定基準を下げること、特に「時間外労働時間」が現行の発症前1か月100時間、2−6か月80時間を1か月65時間にすることを要求してきました。 しかし、この時間外労働については現行のまま維持されました。これは「WHO/ILOから長時間労働と脳心疾患のリスク報告」を無視したか、十分検討されていないと判断せざるを得ないと思います。 今後は改正された部分をどう評価し、活用するのか検討を進めていきましょう。 |
2021年9月28日(火) |
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