福岡県大牟田市の中友診療所【 総合内科 呼吸器 労災 糖尿病 循環器 皮膚科 内視鏡 】
JR大牟田駅、西鉄大牟田駅より徒歩15分、タクシー3分

社会医療法人親仁会

中友診療所
ホーム > 【所長ブログ】


 台風の接近で、なぜ体調が乱れるの?どうしたら改善できるの?
投稿:橋口 俊則

台風14号は偏西風と太平洋高気圧の影響で日本を縦断しそうです。大牟田でも午後から風が強くなり、当院のデイケアも早めに終了して、利用者さん達を安全に送迎しました。

台風が近づくと、頭痛、肩こりがあらわれたり、だるさ、めまい、そして息切れなどの悪化など体調が乱れる人が増えて、外来診療の中でも患者さんの訴えが多くなりますね。

なぜでしょうか。

理由の一つとして、台風が接近すると気圧が下がり、空気中の酸素量も少なくなりますと、この少ない酸素量に対応するために自律神経が働き、内臓の血管、気管支の副交感神経が優位になって、この結果、呼吸数や心拍数が減少する方向に傾いてエネルギー消費を抑えようとします。

これに伴って、だるさだったり、やる気が出なくなって、抑うつ傾向になりやすく、憂鬱になると言えます。血管は拡張して、血圧が低下する、それで肩こり、めまいが起こることもあります。そして、気管支は逆に収縮して、気管支喘息などせき込み、喘鳴が出たり、COPDは痰がからみ易くなります。

ではこのような不調から出するにはどうすればいいでしょうか。そうです。交感神経を優位にすることが大切です。日常的には、濃ゆくて、熱めのお茶やコーヒーを飲んだり、皮膚の乾布摩擦や水をかぶったり(足だけでもOK)することが大切と言われています。

米の山病院小児科の田島先生は喘息の子供たちとその親御さんにいつも、水かぶりを勧めていますよ。なるほど、なるほど。


2021年9月17日(金)

 新型コロナウィルスワクチンの3回目ブースター接種の可否は?
投稿:橋口 俊則

 

,米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)」に9月15日の掲載論文によると、「ブースター(追加免疫)接種を受けたグループは接種の12日後から、標準的な2回接種のグループに比べて感染の割合低下が11倍、重症化の割合低下も約20倍だった。」ということです。


,しかし、このイスラエルの研究はファイザー製ワクチン接種を完了している60歳以上の住民110万人余りが対象であり、今回の解析で留意しなければならないのは、観察期間1か月間というが短いことだが問題でしょう。

,一方、同じ時期に医学誌「ランセット」掲載論文は、「いずれの研究も、重篤な疾患に対する防御力が大幅に低下していることを示す信頼に足る証拠を提示していない」と記述しており、ブースター接種をあまりに早期、広範に導入すれば追加の副反応も生じかねないと警告もしています。

,さらに、論文は「ブースター接種が重篤な疾患の中期的リスクを低下させることがいずれは示されたとしても、現在のワクチン供給状況からすれば未接種者にワクチンを投与した方が、より多くの命を救える可能性がある」としている点は注目すべきでしょう。

,新型コロナウイルスワクチンのブースター接種実施の是非を巡り議論が活発化しています。


,ただ、置き去りになる国や地域がないようにワクチンを配る配慮が非常に大切であることには言うまでもありません。COVAXを加速化しましょう。


2021年9月16日(木)

 自民党綱領の中にみる「多様な組織と対話・調整し、国会を公正に運営し、政府を謙虚に機能させる」はどこに行ったの?
投稿:橋口 俊則
最近、正直言って、自公政権の国会軽視が甚だしいと思います。

新型コロナウィルス感染拡大の抑制のための議論、コロナ過での国民の困窮対策、医療逼迫への対策、それに今後必ず現れるであろう第6波に対する対応などコロナ関連でも様々な国民の声を反映させるべき議論は多くあるにもかかわらず、スガ政権は無視して国会開催はしないまま。

野党は挙って国会開催を求めています。日本国憲法53条「内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。」が規定されているに関わず、国民の声を聴かず無視しています。日本国憲法違反でしょう。

さらには、自民党の綱領にも「多様な組織と対話・調整し、国会を公正に運営し、政府を謙虚に機能させる」が掲げられています。綱領からの逸脱ではないでしょうか。
 

自民党総裁選挙が始まっていますが、自民党員、議員さんは、このことをどう思っているいるのかな…?


2021年9月15日(水)

 フローレンス原人から遺伝子を考える
投稿:橋口 俊則

インドネシアのフローレンス島で、人類の特徴を持ちながら、身長が1mほどしかない奇妙な骨が発掘され、科学雑誌「ネイチャー」に発表された・・・こんな書き出しで始まり、この原人を見に行き、映像におさめた人がいます。


あの、「ダーウィンが来た!」のNHKエンタープライス、エグゼクティブ・プロデューサーの岡部聡さんです。このことを文藝春秋社から20214月発刊された「誰かに話したくなる摩訶不思議な生きものたち」に世界中の生き物を危険と隣り合わせで映像にした物語をエッセイ風に書かれています。非常に面白い。


フローレンス原人の項で、新型コロナウィルスに対する耐性が、人種によって違うことが、これまた202010月に「ネイチャー」に発表された論文で、ヨーロッパ7の人々が重症化しやすいのは、ネアンデルタール人の遺伝子を多く持っているからだという研究の紹介がありました。著者の岡部聡さんは研究者のように文献を読みこなしているなあと感心もします。

 

新型コロナウィルス感染が流行してきた当初、iPSの研究でノーベル賞をもらった山中伸弥教授が、日本人に感染者が少ない理由のひとつに「ファクターX」があると言われていたのを思い出しました。

 

山中伸弥教授はすでにこの研究結果をを予測していたのかな・・・と思っています。これまた、すごい!



2021年9月14日(火)

 花粉症の舌下免疫療法のお勧めです
投稿:橋口 俊則

今年も花粉症がきつかったという皆さんへ

来年に向けて、今こそ知っておきたい

スギ花粉症の最近の治療をご紹介しましょう。

 

『毎年のつらい症状から解放されたい、もう味わいたくない』とお思いの方も多いことでしょう。

本日は長年スギ花粉症をはじめとしたアレルギーの症状に悩んでいる皆さんに、進歩しているスギ花粉症の治療法についてご紹介します。

 

私:

杉田さん(仮名)はスギ花粉症とお聞きしました。いつ頃発症されたか覚えていますか。

 

杉田さん:

十年以上前になります。血液検査でアレルギー反応を調べたらスギが一番高くて、次にヒノキ、次にハウスダストでした。

 

私:

アレルギー性鼻炎には、スギ花粉症のように花粉が飛散する時期に限って症状が出る季節性アレルギー性鼻炎と、ハウスダスト(ダニ)などが原因で一年中症状が出る通年性アレルギー性鼻炎があります。

一番つらい症状はなんですか。

 

杉田さん:

くしゃみと鼻水ですね。

今は薬を飲みながら仕事をしています。薬が切れると症状が出るので薬は手放せないですし、薬が効いている問もボーっとすることもあります。仕事に集中できないととてもつらいですね。

 

私:

なるほど。長い将来を考えると、早めに医療機関で治療法について相談したほうがよいと思います。

 

私:

これまでにどのような治療をしてきましたか。


杉田さん:

飲み薬と目薬が中心ですね。スギ花粉が飛ぶ少し前から抗ヒスタミン薬を服用しているので、症状は比較的安定しています。点鼻薬や鼻粘膜を焼くレーザー治療など、いろいろやりましたが、結局完治はしていません。

 

私:

抗ヒスタミン薬の飲み薬や目薬、点鼻薬による治療は、対症療法と呼ばれる治療法です。薬によって、症状をやわらげたりおさえたりします。医療機関で行う治療には対症療法のほか、アレルギー体質の改善を目指す板本治療もあります。

 

杉田さん:

根本治療とは、具体的にどういう治療法でしょうか。

 

私:

根本治療の1つに、アレルゲン免疫療法というものがあります。アレルギーの原因となる物質を少しずつ体内に入れて体を慣らすことで、長期にわたって

症状をおさえ、薬の使用量を減らすことが期待できます。

 

杉田さん:

体質改善を目指す治療があるなんて知りませんでした。

 

私:

ところで体質とはどういうことでしょうか。わかりやすくいえば、身体をコップと考えます。そのコップの許容量を体質と考えるとわかりやすい。

アレルギーの原因、これを水にたとえれば、許容量の限界を超える水がコップに注がれるとコップから水があふれます。

 

杉田さん:

コップから水、アレルギーの原因があふれると、そうだ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状がでてくるということですね。わかりやすいですね。

 

私:

これまでのお薬や点鼻薬などの対症療法と言われるものは、あふれてしまった水をふき取るといった対処をすることです。それと違い、体質というコップを今より大きいコップに取り替えることで水があふれないようにすることが根本療法、アレルゲン免疫療法と言われています。

 

この、アレルゲン免疫療法には以前から行われている皮下免疫療法に加えて、最近では自宅で11回、舌の下に治療薬を入れる舌下免疫療法も健康保険による治療が受けられるようになっています。現在、舌下免疫療法はスギ花粉症だけでなく、ダニアレルギー性鼻炎に対しても治療が可能です。

 

杉田さん:

舌下免疫療法はどこでも受けることができるのですか。

 

私:

舌下免疫療法は実施できる資格を持つ医師がいる医療機関(中友診療所も含む)で治療を受けることができます。

 

杉田さん:

早速相談してみたいと思います。ちなみにこの治療はいつでも開始することができるのですか。

 

私:

スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、スギ花粉が飛散していない時期から治療を開始する必要があります。ですから、毎年スギ花粉症に悩まれている方は、ちょうど飛散も終わったこの機会、この時期に一度、医療機関で相談してみてはいかがでしょうか。

 

杉田さん:

治療法が進化して、スギ花粉症は治せる可能性があるということもよくわかりました。

 

私:

スギ花粉シーズンを快適に過ごすためにも、ぜひ医療機関でご自分にあった治療法について相談していただければと思います。

 



2021年9月13日(月)

 9.11を思う
投稿:橋口 俊則

2001911日、米国で民間旅客機4機が同時にハイジャックされ、2機は世界貿易センター、1機はペンタゴンに激突、もう1機はペンシルベニアに墜落しました。約3000名の死者を出した、史上最悪の米国同時多発テロでした。

 

私は東京に出張中で、ホテルのテレビをおもむろに付けたときに、世界貿易センターの1棟が噴煙に巻かれ、その直後に旅客機がもう1棟のビルに激突した瞬間でした。状況が全く掴めておらず何か映画の1シーンを観ているような感覚だったのを思い出します。

 

テロリストであろうと、他国の軍隊であろう米国本土が直接攻撃されたことに驚愕し、これは戦争になるなとその瞬間に本当に思いました。

 

そして、その後、ブッシュ大統領は「対テロ戦争」を宣言して、国際テロ組織アルカイダを、それを率いるビンラディンを、そして匿ったタリバン政権のアフガンを、「大量破壊兵器がある」という妄想のもとイラクを、さらにはイエメン、シリアを、ISを、次々に米国は「対テロ戦争」を拡大して、結局日本も含めた世界85か国を巻き込み、2021年の今日まで20年間にわたって戦争を継続しました。

 

しかし、ご存じのように、アフガンはタリバンが実権を再び握りました。

 

戦争、つまり軍事や暴力によって一国の社会、文化、政治制度を思い通りにコントロールしようとしたツケ、破綻でしょう。

 

故中村 哲先生が存命中であったならば、今の状況をみて、なんと言われるのでしょうか。


2021年9月11日(土)

 デジタル庁とサイバーセキュリティーの脆弱性の課題は?
投稿:橋口 俊則

我が国にもデジタル庁が創設されました。

 

米の山病院は20年近く前から電子カルテを導入して、データ流出やサイバー攻撃型ウィルスをシャットアウトするために、データはバックアップ用も入れて二つの大きなサーバで保存、インターネットやUSBなどの端末は潰しており、完全な閉鎖型データ管理となっています。


しかし、我が診療所も、時代を反映してか、2年前から電子カルテを導入しました。そして、そのデータ全ては「クラウド」型データ保存となっています。当然データは暗号化しています。

 

最近、サイバーセキュリティーの脆弱性を狙って、金銭要求するランサムウェア攻撃が世界中の企業で増加しています。202010月にはフィンランドの医療機関が被害に遭って数万人の患者情報が流出してしまい、攻撃者は医療機関のみならず、患者個人にも金銭要求をするメールを送り付けた事件がありました。

 

デジタル庁は時代の要請や社会の効率化などからスタートしています。メリットの裏にはプライバシー情報の流出など危険なデメリットも当然含んでいること、それに即時対応できる組織も併せ持つようにしてほしいものです。


コンピュータウィルスも新型コロナとウィルスと同様に国境はありません。



2021年9月10日(金)

 自民党総裁選ドッグレースは如何に
投稿:橋口 俊則

 

スガ首相退陣後の自民党総裁選のことが姦しくマスメディアで報道されています。派閥力学が機能しなくなった、次の衆議院の顔は誰がいいのか、・・・などなど。

 

しかし、少し見方を変えれば、種が同じドッグレースみたいなものでしょう。厳ついブルドッグ、毛並みの少しよさそうなもの、牙を隠しているおすまし顔のもの、おとなしいそうなものが、今か今か走り出しそうなレースを見ているようなものです。

 

騙されていけませんよ。

所詮、表情や顔は違えども、根っこは同じワンちゃんですものね。

 

間違った引用かもしれませんが、かのチャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)の名言の一つにありますね。

 

誰が正しいか、ではなく、何が正しいかが重要である。

It is not who is right,, but what is right, ,that is of importance.


2021年9月9日(木)

 生活保護申請をためらわせる 親族への扶養照会はやめるべき 扶養照会は義務ではない
投稿:橋口 俊則
コロナ禍で仕事や住まいを失い、困窮する人が多くなっています。

大牟田市社会福祉協議会も本来の目的であるカウンセリングなどの生活支援から、現在は総合生活支援資金貸付制度のもと、現金の貸付業に忙殺され、本来の仕事とはほど遠い実体となっているそうです。

ちなみに、月 20 万円×6 ヶ月限度の貸付を 2020 年 3 月に開始し、2021 年 7 月末現在延べ 3000 件、貸付額は 10 億円を超え、今後返済開始が延期されてはいるものの、本当に返済可能なのかその見通しは定かではないということです。

さらには、4 人家族で月収 3 万円の家庭もあり、自家用車を手放すことに対するためらいや「扶養照会」から、生活保護受給を敬遠される方も少なくありません。

生活保護は最後のセーフティーネットですが、家族・親族に経済的な援助の可否を聞く「扶養照会」が広く行われており、生活保護の申請をためらう要因となっています。

そもそも、おじ・おばなどの3親等まで扶養照会の対象としている日本のあり方は異常です。諸外国では配偶者や1親等(子、親)が標準で、日本と同じように厳しかった韓国でも、近年は見直しがすすんでいます。

日本共産党の小池晃参院議員は今年2021年1月の参院予算委員会でこの問題について質問。「生活困窮を親族に知られたくない人が申請をためらっている。このような扶養照会はやめるべきだ」と求めたところ、田村厚生労働大臣は「扶養照会は義務ではない」と初めての政府答弁を引き出しています。すごい!

さらに、小池議員は、「扶養照会は法律事項ではなく、通知で決められたもの。総理は国会で『最後は生活保護がある』と言った。申請をためらわせるような扶養照会はやめるべきだ」と重ねて問いましたが、この時のスガ首相は明言を避け逃げています。スガ首相、残念!

生活保護は憲法に保障された権利でもあり、本人の承諾なしに親族に連絡しない、という運用にそろそろ変えるべきとは思いませんか。
,,,,,,

2021年9月8日(水)

 介護を「社会投資」とする価値観を共有する
投稿:橋口 俊則
年金65歳から、そして定年は65歳は当然、さらには70歳まで今後働ける社会を目指そうという社会政策があります。

近い将来、団塊ジュニア世代達の「親」世代が要介護者となる年齢層(80歳以上)に達します。この時、社会的な介護システムが機能しなければ、親の介護が重くのしかかり「介護離職」という問題が今以上に深刻化してきます。

結果として、労働力維持にズレが生まれて、70歳まで働ける社会にはなりません。親の介護を社会が担うような体制ができていなければ、到底70歳まで働ける社会になりません。

そこで介護の一部、特に就労者が減ってきている訪問介護(ヘルパー)サービス部門を公務員にするだとか、介護報酬を上げ介護職員の賃金をアップして雇用安定させて、大いなる消費者になってもらう。

結果、内需拡大、国や地方の財源確保へ繋げるといった、介護を「社会投資」と考える価値観、視点を共有できれば、今以上に介護が積極的な意味を持つのではないでしょうか。



2021年9月7日(火)

1 | 2 | 最初 次のページ>>

現在1ページ目を表示しています


コラム


中友診療所
〒836-0032 福岡県大牟田市新地町6-1
0944-53-5009