中友診療所は、当時基幹産業であった炭鉱で働く労働者や地域の住民の健康を守ることを目的として1965年に医療法人親仁会の1事業所として設立されました。1972年には50床を有する病院となり外科診療も積極的に手掛けていましたが、1991年に再度無床の診療所となり、内科を中心とした外来診療と法人内の米の山病院の在宅部門を一部引き継ぐ形となりました。その後建設後42年を経過し、建物が老朽化したために2015年11月1日現在の地に移転しました。中友診療所のある福岡県大牟田市は、国策として石炭から石油へのエネルギー革命と共に街全体が衰退しはじめ、基幹産業であった三池炭鉱閉山(1997年)後は、人口が加速度的に減少し、現在は11万人前後で推移しています。人口高齢化率も県内で上位に位置するほど高くなっており、街全体の高齢化は、患者・利用者の方々の多くが車での送迎なしでは、診療や通所デイにも通えない状況となってきています。高齢化社会を迎え、地域のニーズに応えていけるよう、中友診療所はこれからも鋭意邁進して参ります。 |
所長:橋口 俊則 九州大学医学部卒業、医学博士 内科認定医、内科指導医 呼吸器内科専門医 認定産業医 元九州大学医学部臨床教授 |